はじめに:悩むのは悪いことじゃない。でも……
社会人になってから、「この仕事、自分に向いてるのかな」「上司や先輩とうまくいかない」「失敗したらどうしよう」と悩むことは誰にでもあります。
特に20代・30代のうちは、キャリアの方向性も定まらず、自信を持てないまま仕事を続けている人も多いのではないでしょうか。
そんなあなたに、40代の会社員として、ひとつ伝えたいことがあります。
悩むこと自体は悪くない。でも、悩み続けていても答えは出ない。
本記事では、悩んだときにどう向き合えばよいのか、どんな行動が未来を変えるのか、実体験をもとにお伝えします。
悩む=仕事と向き合っている?それは違うかもしれない
「仕事で悩むのは、それだけ真剣に向き合っている証拠だ」
そう言われることもあります。たしかに、何も感じず淡々と仕事をしている人より、悩む人の方が成長への意欲はあるのかもしれません。
でも、それが「ただ悩んでいるだけ」で終わってしまったら?
- 考えてはみるけど、何もしない
- 失敗が怖くて動けない
- 誰かが助けてくれるのを待っている
この状態は、「仕事と向き合っているようで、実は逃げている」に近い状態かもしれません。
筆者の実体験:悩むだけでは何も変わらなかった
私は40代の会社員で、34歳のときに今の会社に中途入社しました。
中途入社ということもあり、最初の数年はとにかく悩みの連続でした。
- 自分の仕事のやり方は合っているのか
- チームに馴染めていない気がする
- 先輩や上司の期待に応えられない
とにかく毎日ビクビクして、仕事が終わっても「また明日が来る……」と気が重くなる日々。
当時の私は、「悩んでいる=頑張っている」と思い込んでいました。正直、周りに「困っている自分を見てほしい」という甘えもあったと思います。
確かに、周囲の人は心配はしてくれました。
でも――実際に助けてくれる人はいませんでした。
人は「動いている人」を助けたくなる
あるとき、ふと気づいたことがあります。
「悩んでいる」だけでは、人は助けてくれない。けれど、「悩みながらも動いている人」には、自然と手が差し伸べられる。
悩んだとき、自分なりに課題を分析し、小さな行動を積み重ねていったところ、少しずつ周りの見る目が変わっていきました。
- 「これ自分なりにまとめてみたんですけど、どう思いますか?」
- 「今のやり方でうまくいってないので、別の方法を試してみようと思ってます」
こんなふうに、自分から動いたことで、1人また1人と助けてくれる人が現れたんです。
そして気づきました。
答えは、悩みの延長線上ではなく、行動の延長線上にある
なぜ「考え行動しながら悩む」ことが大切なのか
ここで少し整理します。
「悩み」には大きく2種類あります。
- 行動せずに悩む → 不安が増幅し、堂々巡りになりやすい
- 行動しながら悩む → 試行錯誤の中で、徐々に突破口が見えてくる
後者は、たとえ失敗しても次に生かせる「学び」があります。行動することでしか見えない景色があるんです。
たとえば、次のような行動は小さな一歩でも大きな違いになります。
- 分からないことは、まず調べる
- 先輩に「相談」ではなく「提案」をしてみる
- 苦手な業務も、あえて自分から手を挙げてみる
最初は怖い。失敗もするかもしれません。でも、その姿を見ている人が必ずいるんです。
若手社会人へのメッセージ:「行動の習慣」が未来を変える
20代・30代で悩むのは当たり前です。むしろ悩まない方が危ないかもしれません。
大切なのは、**「悩み方」**です。
「考え、動きながら悩む」ことを習慣にすることで、社会人としての基礎力が確実に身につきます。そして、周囲からの信頼も自然と得られていきます。
そして忘れてはいけないのが、一歩踏み出した人だけが、「悩み」を「成長」に変えられるという事実です。
まとめ:悩んでもいい、でもその場に立ち止まらないで
この記事で伝えたかったのは、以下のことです。
- 悩んでいるだけでは、何も変わらない
- 答えは「行動」の先にしかない
- 人は「動いている人」を助けたくなる
- 悩むこと自体は悪くないが、悩み方を変えよう
「悩むなら、考え行動しながら悩もう」
それが、40代になってやっと私が気づいた「働くうえで大切なこと」です。
今、悩んでいるあなたへ。
どうか今日、ほんの少しだけでも「動いて」みてください。
その一歩が、思っている以上に大きな変化をもたらすかもしれません。
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