はじめに:なぜ「新しい働き方」が必要なのか?
「会社にしがみつくだけの人生でいいのか…」
そんな悩みを持つ若い会社員が増えています。
・給料は上がらない
・終身雇用はもはや幻想
・副業解禁と言われても何から手をつければいいのか分からない
こうした中で注目されているのが、経済評論家・山崎元さんが晩年に語った「新しい働き方」です。
この記事では、山崎さんが最後に遺したメッセージをもとに、普通の会社員が「資産」と「キャリア」を同時に育てていく方法について、分かりやすく解説します。
働き方の正解は「取替可能」にならないこと
山崎元さんはこう言っています。
「取替可能な労働者は立場が弱い。他人と同じであることを恐れよ。無難を疑え。」
これは非常に本質的な指摘です。
いま、会社が求めているのは「指示どおりに動く人」ではなく、「自分で考え、価値を生み出せる人」です。
言い換えれば、「他人と同じようなことを、同じようにやる」人材は、AIや自動化に仕事を奪われるリスクが高いということ。
これを回避するためには、
- 自分だけの強み(スキル・知識・経験)を持つ
- 自分の頭で考える
- 適度なリスクを取る
という意識が不可欠です。
人材価値=(能力+実績)×持ち時間
働き方を考える上で、山崎さんが示したこの公式はとても示唆に富んでいます。
「人材価値=(能力+実績)×持ち時間」
つまり、「能力があっても実績がなければ評価されにくい」「能力・実績があっても時間がなければ成果は出ない」ということです。
この公式を踏まえ、あなたに問いたいのは、
「あなたの今の働き方は、人材価値を高める働き方になっていますか?」
ということ。
株式に関わる働き方を選ぶ、という選択
山崎さんは、経済的に有利な働き方として「株式で稼ぐ」ことを勧めています。
たとえば、
- 会社のストックオプション制度を活用する
- 起業またはスタートアップに参加する
- 初期段階の企業に出資する
などです。
もちろん、普通の会社員にとってこれはハードルが高いかもしれません。
私自身も、会社の中で株式に直接関わる仕事はしていません。
だからこそ私は、インデックス投資という形で、株式市場と関わっています。
毎月コツコツとインデックスファンドを積み立てることで、「株式を通じて収入を得る」スタイルを実践しているのです。
自分への投資こそが最大の武器
山崎さんは、お金の使い方についても明快にこう語っています。
「お金はシンプルに管理して、おおらかに使う。特に自分への投資を渋ると将来の自分が貧相になる。」
自己投資の中身とは、
- 知識
- スキル
- 経験
- 人間関係
- 時間
これらをお金と時間を使って増やしていくことです。
たとえば、読書、資格取得、副業への挑戦、人との出会い、オンライン講座なども立派な自己投資です。
節約ばかり考えるのではなく、「もっと稼げるようになるには?」と自分に問いかけてみてください。
キャリアの3段階で考える働き方
山崎さんが提案するキャリアプランニングは非常に実践的です。
- 28歳までに自分の職を決めよ
- 35歳までに自分の人材価値を確立せよ
- 45歳からセカンドキャリアの準備を始めよ
このフレームで考えると、20代〜30代の今、あなたがやるべきことは明確です。
- 多様な経験を積んで「自分に合う仕事」を探す
- 転職できる実力をつけておく
- 失敗を恐れずにリスクを取り、実績を積む
こうした積み重ねが、将来の「不安に強い自分」をつくります。
人間関係は最大の資産になる
人生を変える方法は、山崎さんいわく「付き合う人間を変える」か「時間の使い方を変える」かの2つ。
つまり、人間関係は人生の質を左右する資産だということです。
次の3タイプの人と積極的に関わることを勧めています。
- 頭がいい人
- センスがあってチャンスを持ってくる人
- 本当に信頼できる人
そのために、自分もこの3タイプのどれかになる努力が必要です。
そして、その第一歩として、勉強会の幹事をやってみることを提案しています。地味ですが、確実に「人材価値」を高める行動です。
まとめ:取替不可能な人材になるために、今できること
新しい働き方とは、単なる「副業解禁」や「在宅勤務」ではありません。
- 自分の人材価値を高める
- 適度なリスクを取り、実績を積む
- 株式にうまく関わる
- 自己投資を惜しまない
- 良い人間関係を育てる
このような意識と行動の積み重ねが、将来の経済的自由と心のゆとりにつながっていきます。
あなたの「普通の会社員」としての人生が、「取替可能」ではなく「代えのきかない存在」になることを、私は心から願っています。
あとがき:私自身の実践
私もまた、「普通の会社員」です。
しかし、山崎元さんの言葉を胸に、インデックス投資や自己投資を通じて、「人材価値=(能力+実績)×持ち時間」の公式を実践中です。
今はまだ、実績が十分とは言えないかもしれません。
だからこそ、リスクをとってチャレンジしていきます。
それが、これからの働き方だと信じているからです。
記事内に引用した山崎元さんの著書は、『経済評論家の父から息子への手紙』(楽天ブックス/Amazon)です。ぜひ読んでみてください。
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