会社での働き方や将来のキャリアに漠然とした不安を感じたとき、ふと立ち止まって考えることがあります。
このままで、自分の価値は上がっていくのだろうか?
そんな思いを抱えているときに、再び手に取った一冊。
それが、藤野英人さんの『投資家のように生きろ』です。
今回の記事では、この本から得た「自分の資産価値を高めるために、今すぐできること」についてご紹介します。
自分の価値を高めるには?
本書を読んで印象的だったのが、「未来からのお返し」という考え方です。
投資とは、エネルギーを投入して、未来からお返しをいただく行為である
この「お返し」は、大きく3つに分かれると本書では語られています。
- 目に見える資産(お金、商品などの成果)
- 目に見えない資産(スキル、健康、人間関係)
- 明るい未来(利他的な行動から得られる信頼や運)
この中で、最も重要なのが「目に見えない資産」を増やすことだと感じました。
見えない資産こそ、自分を支える
- 健康がなければ長く働けない
- スキルがなければ仕事の幅が広がらない
- 人間関係がなければチャンスは巡ってこない
このように、目には見えないけれど、自分の価値を裏側で支えてくれているのが「見えない資産」です。
そのためには「自己投資」が欠かせません。
本書では、資本主義の社会においては、正しい努力と信用の積み重ねがないと、長期的に利益を上げることはできないと説かれています。
つまり、真面目に社会の役に立とうとする企業や人だけが、信頼を集め、成長できるということです。
これは会社員にも通じる考え方です。
浪費と投資の違い
本書の中で、印象に残ったフレーズがあります。
基本的に「浪費」はNG。
浪費とは、
- 主体性がない
- 決断していない
- 運を引き寄せようとしない
このような行動を指すと言います。
つまり、「なんとなく過ごす」「とりあえずお金を使う」「惰性で働く」——こうした行動は資産価値を高めるどころか、自分を消耗させていく可能性があります。
逆に言えば、
- 主体的に時間やお金を使う
- 明確な目標に向かって小さくても決断する
- 運を呼び込む行動(人とのつながりなど)を取る
こうした行動は「投資」になるのです。
投資家マインドで生きる3つの習慣
書籍の中で紹介されていた、投資家的な日常の過ごし方。これがとても実践的だったので紹介します。
① アンテナを立てて日常生活を送る
身の回りの変化に気づくことがチャンスの第一歩。
ニュース、会話、SNSなど、自分の周りにある情報を「意味のあるもの」として捉える習慣が大切です。
② 旗を立てて発信する
発信する人にヒト・モノ・カネが集まってくる。SNSやブログ、職場での発言もそう。
「自分はこれを目指している」「こんな価値観で生きている」という旗を立てることで、周囲から信頼やチャンスが集まりやすくなります。
③ 朝を制する人が主導権を握る
本書では、「朝の使い方」が重要だと述べられています。
早起きして、読書・運動・学習など、未来への投資時間を確保することで、自分の主導権を握れる感覚が得られます。
完璧よりも“8割”を5つの分野で
また本書では、「パレートの法則(2:8の法則)」をベースにした時間の使い方も紹介されています。
1つの分野で100点を取ろうとするのではなく、5つの分野で80点を目指す。
例えば、
- 健康
- 家族・人間関係
- 仕事
- 学び(スキル)
- 副収入(資産形成)
これらをバランスよく整えることで、「資産価値」の総合点が大きく伸びていくのです。
今すぐ評判を得る3つの方法
最後に、「すぐできる投資家的行動」として紹介されていたのがこの3つ:
- 挨拶をする
- ありがとうを言う
- 人をほめる
どれも当たり前のようで、実は忘れがちな行動。でも、これだけであなたの評判は大きく変わります。
職場でも家庭でも、この3つを意識するだけで人間関係は変わっていきます。
まとめ:資産価値は今からでも高められる
『投資家のように生きろ』を通じて、自分の資産価値を高めるヒントをたくさん得ることができました。
ポイントは、見えない資産(スキル・健康・人間関係)を自己投資によって積み上げていくこと。
そして、投資家的な視点を持って、毎日の行動を少しずつ変えていくこと。
いきなり大きなことをしなくてもいい。
- 朝の時間を少し早める
- SNSで価値観を発信してみる
- 人に感謝や挨拶を伝える
こんな小さな行動が、未来のあなたに大きな「お返し」となって返ってくるかもしれません。
今の働き方に疑問を感じているあなたにこそ、この本はきっと響くはずです。
ぜひ一度読んでみてください。
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