30代から40代。仕事にも慣れて、ある程度の収入やポジションを得る頃。けれど、ふとした瞬間にこんな思いがよぎることはありませんか?
「このまま今の働き方を続けて、本当に大丈夫なのか?」
「労働時間を切り売りしているだけで、自分には何が残るのか?」
この感覚、私自身も強く感じていました。
そんなときに出会った一冊があります。それが、藤野英人さんの『投資家のように生きろ』です。
この本は、単なる投資指南書ではありません。むしろ、“生き方の本質”に触れてくるような一冊でした。
働き方の価値観が揺らいだ瞬間
私はいわゆる普通の会社員です。毎朝同じ時間に出社し、与えられた仕事をこなす日々。昇進すればするほど責任も重くなり、気づけば会社に自分の人生を預けているような感覚になっていました。
そんなある日、X(旧Twitter)で話題になっていた『投資家のように生きろ』というタイトルに目が止まり、即ポチ。
読んでみて、自分の働き方へのモヤモヤが少しずつ言語化されていきました。
投資家のように生きる、という考え方
この本で語られているのは、「投資家のようにお金を運用しよう」という話ではありません。
むしろ、「自分自身のエネルギー(時間・お金・スキル・情熱)を、未来に回収できるように投じる生き方をしよう」というメッセージでした。
投資とは、「未来からお返しをいただく行為」である
この言葉には衝撃を受けました。
そして本書はこうも言っています。
リスクを取らなければ、リターンは得られない。
リスクとは、リターンの不確実性である。
つまり、完全に安全な道など存在せず、どんな人生にも必ず“リスクの振れ幅”がある。
だからこそ、「リスクをゼロにしよう」とするのではなく、リスクを理解し、コントロールしながら挑戦することが必要なのです。
淡々と、自分の軸を持って生きる
特に会社員にとって響くのは、こんなメッセージです。
市場(マーケット)がどう動こうが、自分の行動と生活リズムを変えない。
根本的に淡々とやることが大事。
ここでいう「市場」とは、世の中の流れや周囲の評価、会社の景気などを指します。
つまり、外部要因に振り回されず、自分の軸に基づいて行動することが大切だということ。
たとえば、社内の人事異動や上司の気分、評価制度がどうであれ、自分は「この会社を自分で選び、今の仕事を自分の意志で選択している」という姿勢を持つ。
これが、“働かされている”感覚を手放し、“自分で人生をデザインする”第一歩になると感じました。
リスクと向き合うために必要なこと
本書は、こうも教えてくれます。
投資において大事なのは、タイミングよりも「姿勢」
挑戦にはタイミングも重要ですが、それ以上に大切なのは「自分のスタンスを持つこと」。
そのスタンスを持つために、私は「リベ大(リベラルアーツ大学)」で学んだ価値観マップを使って、自分の軸を言語化することにしました。
- 自分は何を大切にしたいのか?
- どんな人生を送りたいのか?
- お金・時間・働き方をどう設計したいのか?
こうした価値観を明確にすることで、リスクと向き合いながらも、ブレずに一歩を踏み出せるようになります。
「会社を利用する」という感覚を持つ
本書では、「会社のために働く」のではなく、「会社というインフラを活用して、自分の人生を良くする」という考え方も紹介されています。
出世を目指す必要はない。
でも、会社に流される「社畜」になってはいけない。
このバランス感覚こそ、今の時代に必要な働き方ではないかと感じました。
まとめ:自分にリターンをもたらす働き方を選ぼう
『投資家のように生きろ』を読んで、自分の人生のハンドルを握るとはこういうことか、と納得しました。
あなたのエネルギーは、未来の自分にリターンをもたらす“投資”になっているでしょうか?
会社員であっても、自分で人生の意思決定をし、自分の軸で働くことは可能です。
今の働き方に違和感を抱えている方には、ぜひ一度この本を手に取ってみてほしいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
このブログでは、会社員✕資産形成をテーマに、「普通の人でもできる」実践的なヒントを発信しています。よかったら他の記事も読んでいってくださいね。
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